【映画紹介&英会話】トロピックサンダー/史上最低の作戦 を私なりに解説

こんにちは

 

MILITARIA 1911へようこそ。

そして、いつもご覧いただきありがとうございます。

 

店主である私は、ミリタリー に関するものが大好きですが

それと同じぐらい映画が大好きです。

 

ふと思いつき、映画解説とその中からちょっとした英語セリフを

ご紹介しようと思います。ただし、通ってらっしゃる「英会話教室」での使用は一部お控えください(笑)

 

初めての一本目の作品は「トロピック・サンダー 史上最低の作戦」を

ご紹介しようと思います。最後にワンポイント英語レッスン?を。

 

(写真をクリックすると予告編ページにいけます)

 

 

【映画解説】

 

:あらすじ

落ち目の役者、演技キ●ガイ、イケイケのラッパー、ヤク中のコメディ役者、

などなど大物俳優が出演するベトナム戦争映画の撮影が某ジャングルで行われていた。

しかし、どの俳優もクセが強くそれをコントロールできない新人イギリス人監督は最大の見せ場で大失敗を

してしまう。追い詰められた監督は今までの映画撮影の仕方では、失敗すると確信しジャングルの中に無人カメラを仕込み

自然な姿での撮影を提案。ジャングルの中をGPSやgoogle MAPに依存した現代人(俳優たち)が地図だけを便りに進みながら

撮影が行われていくのだった。だがそのジャングルはある麻薬組織のシマであり、主人公のスピードマン(ベン・スティラー)

は囚われの身に。さてどうなるのか?

 

 

:解説

 

※ちょっとしたネタバレを含みます

 

2008年のアメリカ映画です。

主演は「ズーランダー」でおなじみのベン・スティラー。

なんと、監督・脚本・原案・製作、全てをこなし多才ぶりを発揮しました。

 

この映画はなんと言っても、ロバート・ダウニーJr(アイアンマン)、ジャック・ブラック(ジュマンジ・ネクストレベル)

やマシュー・マコノヒー(U-571)、トム・クルーズ(7月4日に生まれて)が出演。

トムクルーズに至っては、典型的なハリウッドプロデューサーの役で、ハゲ・デブ・ダイエットコーク、という

完全に全てを捨てた配役。役者だけで言っても豪華ですが、ハリウッド映画業界を見事にコメディとして

切り取ったところにこの映画の面白さがあると思います。

 

ストーリーのベースになっている映画撮影の元ネタは、「地獄の黙示録」の撮影秘話でしょう。

予算超過、スケジュール超過などなど。

 

 

冒頭には映画「プラトーン」の有名なシーンのオマージュもありました。

 

 

とここまでは、ちょっとした月並みな話ばかりですが

私がフューチャーしてご紹介したいのは劇中に登場する「ジョン”フォーリーフ”テイバック」という

映画の原作を書いた退役軍人についてです。ここからは少しネタバレを含みます。

 

そこを避けたい方は、スクロールダウンして「英会話コーナー」までお進みください。

 

 

 

 

この退役軍人は、実際に自分が1969年にベトナム戦争中体験した事を元に、

原作小説を書いた設定です。まずは劇中の彼の姿をご覧ください。

 

 

 

実際にアメリカには、このような格好をされた「退役兵(Veteran)」はいらっしゃいます。

それも戦争の影を背負い、決して歓迎されることのなかった当時の記憶を持ち続けています。

「ランボー」の一作目や「7月4日に生まれて」の観賞をするとより理解できることでしょう。

もちろん、このテイバック軍曹とVeteranの方々とは一切の関係はありません。念のため。

 

さて、このフォーリーフは当時の戦闘で両手を失い彼の実体験を映画化というわけなんですが

なんとこの人「偽物」なんです!体験も全て創作。

実際には、ベトナム戦争にも、アメリカ陸軍にも志願しておらずなんと「コーストガード」の

ミリタリー レコードしか持っていません。

 

だからこそ、先ほどの写真を見ると全てにおいて違和感がある(笑)

ミリタリー 的にみたときのディティールまでの作り込みが半端ないですね。

 

それと、かなりちょっとしたシーンですがこのシーンはとても面白い背景があります。

映画始まって冒頭。撮影が大失敗して追い詰められた監督が、出資者であるレス・グロースマン(トム・クルーズ)と

テレビ会議をするシーン。現地とテレビ会議がつながった時、彼はこういいます。

 

「Who knows here is the Key Grip?」

 

 

さて、なぜ「Key Grip」を探しているのでしょうか?

Key Gripとは、撮影現場においてクレーンやドリー(カメラを載せて撮影をする雲台付きの荷車)などの

現場責任者のことです。したがって、大きな機材や特殊な撮影機材を運んだりするため

力が必要であり、屈強な人が多いのです。そのKey Gripに

 

レス:Hit that director in the face, really fucking hard.(そこに監督の顔を力一杯殴れ)

 

その場にいる最も屈強な人に全力で殴らせる。そこに、この全てのグロスマンの怒りが籠もっています。

また他人に全てやらせる「せこさ」もここで演出しているのです。

つまりは、この初めてこの映画に登場するレス・グロスマンという人物のやり口を

映画業界特有の事情を引用してコメディにしているところに、この映画が目指している

「バカバカしさ」のベクトルが見て取れると思います。死ぬほどディティールですがね(笑)

 

 

【英会話レッスン】

 

さて、そのレス・グロスマンのセリフから一つ使える「汚い」言葉を紹介しましょう。

 

先ほどの一連のやりとりのあと、フォーリーフ軍曹がレス・グロースマンへ

俳優たちを極限に突き落として本当の戦争を体験させろと発言します。

それを聞いたレス・グロスマンとのやりとり。

 

テイバック:Sgt Four leaf Tayback. I wrote the book.(フォーリーフ・テイバック軍曹、この本の原作者だ。)

 

 

レス:Oh..You are Great American. This nation knows you huge dick.  Now shut the fuck up and let me do my job.

(偉大なアメリカ人か。この国の恩人だな。でも、黙ってろ。今は俺の仕事だ。)

 

この中の、「Shut the fuck up」と「let me do my job」をご紹介しましょう。

 

:Shut the fuck up

よく映画で聞くことでしょう。ようは、「黙ってろ」ってことです。

これは親しい間柄か、パワハラ上司がよく使うことでしょう(笑)

ただ、この言葉が多様されるのは「戦場」では日常茶飯事。

例えば、明らかに終わってる状況の中で

 

兵士A:We have to fight until the enemy gone(最後まで戦うべきだ)

 

と言ったとしましょう。すぐに撤退したいと思っている兵士が言います。

 

兵士B:Shut the fuck up. Let’s get out this fucking trench.(黙れ、早くこの塹壕から逃げよう)

 

このように、いろいろな場面において使えますね。

 

:Let me do my job

これは少しだけ真面目に(笑)、「俺の仕事をさせろ」という風に訳すのが適切でしょう。

Let me ….はとてもよく使える英語です。

「Let me know(教えてくれ)」、「Let me see(見せて)」、「Let me in(入れてくれ)」

などなど。日常的によく使う表現です。

例えば、お店で何かを買おうとして商品の説明を受けているとき。

 

店員:What kind of guns are you looking for today?(今日はどんな銃をお探しですか?)

 

自分:Let me see Original MG 42 and M1911 A1 please.(MG42とM1911 A1を見せてください。)

 

これであなたは、アメリカのGUNショップに行っても困ることはないですね。

怖がることなく、お目当ての銃を見せてもらいましょう。ちなみに、三八式歩兵銃は「Type 38 infantry rifle」、

モーゼル 98kは、「マウザー」で伝わりますよ。日本軍の銃は、「式」を「Type」にして

文章の頭に持ってくるだけです。

 

 

如何だったでしょうか?

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またお目にかかりましょう。

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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