【コラム】ベトナム戦争 ジャングルファティーグ  パターンって沢山あります!

こんにちは

ミリタリーショップMILITARIA 1911を訪問いただきありがとうございます。

 

私どもは、軍隊関係なく世界中から軍服、軍帽、装備品などをお探しし

コレクターさま、ビンテージユーザーさま、リアナクターさまへお届けすることを目的に

開店いたしました。

 

コラム記事として少しばかり当店の商品を紹介しようと思います。

沢山の種類がありますがその中でも、ベトナム戦争中の米軍戦闘服である「ジャングル・ファティーグ」は

ミリタリーがお好きな方のみならず、ファッションアイテムとしても非常に人気のある商品です。

なにより水に濡れても薄手なので、すぐに乾く。

夏場は本音を言うと少し暑いですが、春、秋にはぴったりなアウタージャケットになります。

 

一時期は入手が非常に容易で安価での提供ができるほど在庫が世界中にあったものですが、

昨今は在庫状況も芳しくなくデッドストック品としてビンテージの仲間入りをしつつある

商品となってまいりました。

 

そんなジャングルファティーグですが、実は同じジャングルファティーグでも

4つの種類(パターン)があります。

アメリカ軍は非常に適応が早い軍隊で、現場の声や戦場でのテストなどによって

戦闘服を改良して使いやすさや生産体勢の効率化を測っていきます。

これは現代も同じではありますが、この時期は特に顕著だったと言っていいでしょう。

 

当店では全種類の在庫が御座いますし、

その違いを簡単な説明ではありますがご紹介できればと思います。

 

 

1:ジャングルファティーグ 1st Pattern(初期型)

 

 

実戦に投入され始めたのは、ベトナム戦争初期の1963年頃。

第二次世界大戦中に活躍したアメリカ陸軍空挺師団の「ジャンプスーツ」を元にデザインされました。

初期型では四つのポケットはボタンが露出しており現場から、装備品のストラップに引っかかるなどの

意見があったことで後に改良されます。一番の特徴はボタンのレイアウトとデザインです。

ここで面白いのは、初期型ジャケットを1968年〜1970年ごろに基地の中で着用する作業服として

パッチ類を縫い付けて着用している例もあることです。正式には改良を重ねられていきましたが、現場では

このタイプを着用している兵士もいたようです。生地はコットンが用いられました。

 

 

2:ジャングルファティーグ 2nd Pattern(中期型)

 

1965年頃より、初期型の欠点を補う形で登場したのが中期型と呼ばれるこちらのパターンです。

最大の特徴は今まで露出していた4つポケットのボタンの上にカバーが装着され改良されたことです。

肩のエポレット、背面にあるサイズ調整用の絞りはそのままに一部改良がなされました。

生地はコットンが用いられました。

このようなマイナーチェンジを施された制服などは優先的に、「特殊部隊」などの隊員たちに優先的に

配布されていたようです。彼らが優秀な兵隊で、過酷な任務のために配られる側面も持ちつつ

新兵器や新しい制服などは彼らに配ってインプレッションのデータをとることも一つの目的だったようです。

それは戦闘服だけでなく、兵器も同じことだったようです。

 

 

3:ジャングルファティーグ 3rd Pattern 後期型(ノンリップストップ生地)

 

1967年にリップストップ生地が採用され、その生地での製作が始まる限られた時期のみ

いわゆる後期型のコットン・ポップリン生地製が存在しました。非常にレアなジャケットです。

中期型からの改良点はみて分かるように、肩のエポレット、背面のサイズ調整のための絞りが廃止され

より生産性に特化した無駄のない作りへと進化を遂げました。

アメリカ軍の本格的な軍事介入を開始した年を考えると、多くの兵隊へ供給するために

より端的な改良が加えられたことが見受けられます。

実物コレクションを何着もみてきましたが、特殊部隊隊員のネームドジャングルファティーグで

特に1968年〜1970年代初頭にベトナム戦争へ従軍した人のものを見るとこのノンリップストップ生地が

用いられていることがよくあります。基地の中で着用する服は一番着心地の良いものを用いていたのでしょう。

 

 

4:ジャングルファティーグ 4th Pattern 後期型(リップストップ生地)

 

1967年以降、採用され始めたのがこの最後期型といいますか4th Patternといいますか

リップストップ生地が用いられたジャングルファティーグです。

一番市場に流通しており、実物、レプリカともに人気のある品です。

映画などに出てくる兵士のほとんどはこのタイプを着用していますが、それは米軍が本格的に軍事介入をした

時期を考えると考証的にそうなってしまうのです。

ただし、余剰品などが配布されることもあったでしょうし配布された物が後期型と中期型が混ざるという

こともあり得ますしあえて古参の兵士に古いパターンのジャングル・ファティーグを着用させるといった

演出もありえるでしょう。初期型に比べますと、在庫数はまだ豊富にありますが刻々と数が減ってきています。

ゲームや、普段着として着用するにはレプリカでも十分かもしれません。

しかしながら実物ならではの使用感、退色、はレプリカに出せないかっこよさが漂っておりなによりも

実物にしかあり得ないオーラがあります。それを感じれる、感じたいならば私は間違いなく実物をおすすめします笑

 

 

さて、簡単な説明で大変恐縮ではありますが

ベトナム戦争の一番有名なアイテムでもある「ジャングル・ファティーグ」のパターンについて

説明させていただきました。

 

戦中に使用された品は、放出の段階でネームやUS ARMYテープなどのパッチは

取り外されてしまいますので装着されていた跡がついてしまいます。

できるだけコンディションの良いものを選んでおりますが、

戦場で使用された「ユニフォーム」であることをご理解いただけますと幸いです。

 

逆に言うと、そのパッチの跡を辿ると

元いた部隊などが考察できたりするので面白かったりもします。

 

私なんかは、車を運転するときや買い付けに行く時など

ポケットが沢山あり、汗や水に濡れてもすぐに乾くこのジャケットは

普段使いで大変重宝しております。

 

是非面白い服を当店にて発掘していってくださいませ!

お探しのものがあればいつでもご連絡を。

 

MILITARIA 1911

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